
(14:40)金曜日の夜の放送だったのですが、今も、そして今後もポッドキャストでも聞くことが出来るのでなるべく多くの方に聞いていただきたいと言うことで、このコーナーでも紹介したいと思います。それは、「先端学際に迫る!」というもの。リンク先のページの左にある3月5日分のところからも聞くことが出来ます。
「学際」とは学問の際(きわ)という意味で、例えば「業際」などの熟語にも使われている。実は私は講演会の場などで言っているのですが、これからは「際」の時代だと思っているのです。先端(半導体から薄型テレビなどなど)は日本に揃っている。しかしそこは実は競争が厳しい。韓国も追い上げてきている。
そこで重要なのは、先端を極めると同時に、先端と先端の”際”を学問でもビジネスでも追うことが重要で、そこに大きなチャンスがあると思っているのです。日本は大学での研究でもそうだし、企業が質量とも揃っているという意味では、先端(実に多くの)が揃っている。そのうえでその先端と先端をつなぐ”際”があれば、それは新たな研究、ビジネスに繋がると。その意味で、湯川さんの話は面白かったわけです。
既にこの放送を聞いた方から番組の書き込みサイトに意見が寄せられているようで、私が見たご意見は以下のようにお褒めをいただけるものでした。
毎回拝聴しています。前回のクラウド特集も良かったですが、今回もすばらいい内容でした。刺激的でした。ありがとうございました。是非多くの方に聞いていただきたいと思います。日本人は学問といえばすぐに専門は何?と専門を規定したがります。産業界でも自分たちは何の企業、とか、この企業は何の分野?と企業を業種で分けたがり、そこから出ようとしません。大企業ほどその傾向が強いです。今のシリコンバレーのように既存の枠組みにとらわれない考え方が重要です。シスコのお話がありましたが、グーグルもアップルもアマゾンも、このような考え方に成り立っていると感じました。
学際研究は重要であります。日本の企業経営者はこの放送を聞くべしであります。
ところで、今夜午後8時30分からの「世の中進歩堂」は、『酒造りの技術で生ゴミからバイオエタノールを作る!驚異の発酵パワーが地球を救う!?』 と題して、東京農業大学醸造環境科学研究室の研究を紹介します。同研究室では、なんと生ゴミを発酵させてバイオエタノールを造る装置が開発されているのです。
ご存じの通り、バイオエタノールとは次世代エネルギーとして期待されている液体燃料。世界中の様々な機関で研究が進められているのですが、同研究室では今までにない画期的な方法でバイオエタノールを作っているわけです。なんと原料は生ゴミ。ユニークでしょ。いよいよ夢のエネルギー出現か、というわけですが、大規模利用が可能になったら一石二鳥どころか、「三」にも「四」にもなる。
利用する技術は、日本伝統である醸造、つまり「酒造りの技術」。アメリカなどでやっているトウモロコシからバイオエタノールを作る技術は、私も目撃してきましたから言えるのですが、すさまじい量の水を使う。しかしこの「醸造」の技術だと、生ゴミから水を使わずに直接バイオエタノールを作れる。廃液を出さず、生ゴミを無駄なく有効活用して、バイオエタノールや肥料などを作ることができる、というのです。実は既に実際に稼働している装置が出来ている。
地球に優しいエネルギー作りを可能にした酒造りの技術。それを紹介します。お楽しみに。



