
(18:30)小沢さんが民主党の代表選に勝って総理大臣になったとして、それを国民が直ちに納得するだろうかと考えたとき、「難しいだろう」と思う。自分達が選んだわけではない。少なくとも経済の安定とか、氏に対するマイナスの心象風景が晴れるまでは駄目だろう。
もう日本人は何代にも渡って「自分達で自信が持てない総理大臣」を頂き続けてきた。最初は「もしかして」と期待したが、その幻想も直ぐに消えた。そうした系譜の中でも、小沢さんは今までの総理とは又違った意味で負のイメージを背負っている。
資金を巡る怪しさ、説明の下手さ、次々に政党を渡り歩いた経歴、そして「力はある」と言われながら、それが結局は「政局的力」であって「政策を動かす力」ではないのではないか、という疑念。
今日の東京の株式市場などマーケットが今の政局を「熱烈歓迎」しなかったのは、「9月14日までは政治空白が生まれる」という歴然たる事実以上に、仮に小沢さんが日本の国のトップになっても「その力でこの国を望ましい方向に動かせるのか」に関して確信が持てない、と言うことだったのだろう。もちろん、菅首相の続投になった場合でも、政権に対する失望は強い。
小沢さんは、今の民主党の政権奪取に使われたマニュフェストの作成に深く関わった。そのマニュフェストで勝ったというよりは自民党のだらしなさで国民の「今度はこっちにやらせてみよう」という心の揺れで勝ったのだが、民主党の一部はそうは思っていない。
小沢氏の周辺から聞こえてくるのは、「原点復帰」だというい。つまり子供手当や農家保障の満額実施だ。それをやる余裕がないから今の民主党政権の苦しみの一因がある。小沢さんがそれを乗り越える力があるとしたら、それは何故か。
今朝のやじプラで日本の新しい政治の現実、乗り越えなければならない現実(戦後に日本の政治と比較して)として、1)衆参のねじれ現象 2)国が使えるお金の枯渇ーーを挙げて、「なぜ小沢さんならその二つの難題・難局を乗り越えられるのか」と山岡元幹事長(スタジオ出演)に聞いたが、「国の予算はまだ資金の捻出が可能」「顔が代われば野党との関係もまた変わる」といった納得性の低いものだった。
ことここに至った日本の政治の難局、経済の難関が直ちに解決可能だとは思っていない。誰がやっても難しい。しかし私も、そしてマーケットも、民主党のマニュフェストへの原点回帰でそれが出来るとは思っていない。
まずは立候補をした小沢元代表は、今までの「二番(幹事長)を目指す」政治姿勢を脱する「ニュー小沢」の挙に出たのだから、「もう裏方ではない」という姿勢変換が必要だ。国民に向かって、世界に向かって、そしてマーケットに向かってはっきりと、論理すっきりの説明できなければならない。「恥ずかしがり屋さん」では無理だ。
それがなければ、同氏としての「決断」が直ちに「日本の前進」ということにはならないだろう。日本の政治の一層の混乱もあるだろう。そう思う。



