
(21:15)世界のマーケットは、「ビナイン・ネグレクトへの逆襲」という感じになってきました。欧州とアメリカは自国通貨を下げることを基本的には歓迎している。で、何もしない。
日本は円安が良いことが分かっていながら、「検討」ばかりで何もしない。どちらも「何もしない」ということでは同じです。つまり、「ビナイン・ネグレクト」(慇懃なる無視)。
しかし世界中の株が今現在下がっている。日本の株は連日の年初来安値更新をし、ニューヨーク・ダウは1万ドル割れ寸前にあり、そして今見たら欧州の株価も軒並み安い。これは一見矛盾しているように見える。通貨関係から言えば、欧州やアメリカの株は上がってもおかしくない。輸出が有利になるのだから。しかし上がらない。
これはどうなっているかというと、マーケットが世界各国の当局の「不作為」に失望し始めたことを意味している。為替が有利になっていく国もその他の問題の深刻化の中で、「作為」がなければ、例えばアメリカでは景気の一段悪化の歯止め策、デフレ防止策が打ち出さなければ、市場は納得しない段階まで来たと言える。
欧州もそうだ。ギリシャをなんとかしたと思ったら、アイルランドが今度は問題になっている。日本は日銀が「景況感に変化なし」としている間に、みるみる円高と株安が進み、一気に景況感は悪化している。
ではどうしたら良いか。それは、当局が「作為」、「行動の意志」を示すことです。それによって、マーケットは「政府の意志」を関知し、安心する。市場と長く付き合っていると分かるが、市場は非常に知的に見えて、実は不安の固まりです。だから時々クラッシュが起きる。
それを沈めるのは最後には、「政府の意志」しかない。だから私の印象では、欧米が消極的だからと言って日本が介入を差し控えているよりも、「当局の意志」を日本が示した方が、むしろ世界中のマーケットが安心する、そういう段階まで事態は進んできたと思う。



